心を作り変える
仏陀や過去の偉大な成就者たちのの教えによって鍛え、作り変えていくことが重要です。
心の訓練の修行が、私たちの思考に根本的な変化をもたらし生き方を変化させていきます。
主には自己の放棄ですが、これは自己執着とそれにもとづく自己愛着を克服していくことです。
自己愛着が他者の気持ちを理解する妨げとなり,私たちのものの見方を、偏狭なエゴの視点に押し込めてしまいます。このものの見方を変化させることにより、普通私たちが持っている利己的な人生観を利他的なものに変えようとするのが正しい心訓練です。
常に、ポジティブな態度、思考、ものに見方を育て、ネガティブなものを弱めていく。
愛と慈悲を育てていく。
これは日々の実践と努力がなければ達成できないことでしょう。
しかし達成されれば、幸せで満ち足りた存在なるでしょう。
利他の心
苦しいのは自分の悩みばかり考えているから
他人を気遣えば視野が広がり、自分の問題が些細なものに思えてきます
自分だけが幸せになることを考えてはいけません
この地球にいきているすべての生き物たちを心から慈しみ、互いに愛し、愛されることで、私たちは生かされているのだから
腕と足は別のものです
しかし足に何か不具合が生じれば、自然と手が降りて助けに行きます
同じように、この社会の中で不具合が生じたら、
私たちはたすけに行かねばなりません
なぜかって
それは体の一部だからです
私たちの一部だからです
ダライ・ラマ14世
本当の幸福
本当の幸福は、
自分自身や親しい人々という限られた対象の幸せを願う心からもたらされるもではなく、
生きとし生けるものすべてに対する愛と慈悲の心を育むことから生まれてくるものなのです。
ダライ・ラマ14世
あたたかい心
日々の暮らしにあたたかい心はかかせません。
お互いを思うあたたかい心があれば、平和な空気がそこにはあります。
でも、誰かが怒ると、すぐにそれは消えてしまいます。
おいしい食事や豪華な家具に囲まれていても、平和な空気はもうそこにはありません。
ですから、ものよりも、あたたかい心の方がずっと大切です。
ものは必要ですし、大切ですが、正しく使わなければ意味がありません。
すぐれた頭脳に、あたたかい心を結び合わせることが必要なのです。
そういう時代に私たちはいきているのですから。
ダライ・ラマ14世
忍耐
忍耐とは弱さの表れではなく,強さです。
逆境に直面しても
揺らぐことのない、大きな力です。
困難に直面したとき、心の平和と幸せを保てるかどうかは、
私たちの心の持ち方次第です。
怒り,執着,嫉妬などに心をかき乱されず、
やさしい気持ちでいることが大切です。
心配や不安を解消させるには、まず考えることです。
自分に出来ることがあるかどうか。
あるのなら、実践するのみ。
ない場合は、その問題を手放し、思い悩むのはやめることです。
ダライ・ラマ14世