他者を慈しむ心
他人に対して愛や優しさを持つならば、
それは他人を幸せにするだけでなく、
自分自身の幸せや平和をも育みます。
他人を思いやって行動するとき、
私たちの行動は
おのずとよい方向へ向かいます。
なぜなら、心が愛で満たされているときは
悪いものが入り込む余地がないからです。
朝起きるたびに
「今日はもっといいことをしよう」と決意し、
寝る前に一日を反省する。
その積み重ねで、前向きな精神状態に変わっていくことができます。
ダライ・ラマ14世
朝起きたらすぐ
霊的な成長を望むなら、朝起きたらすぐ自分の心を吟味し正しい動機を育てるようにしよう。これからの未来に向けて今日一日正しい行為と思考のあり方を実践しようと強く誓い、決意をあらたにしよう。正しいやり方で他者を助け、それができなくとも他者に害を与えないようにしようと考えよう。そして一日中常にその動機を心から離さないようにつとめよう。
就寝前には、朝たてた誓い通りに一日を過ごせたか振り返り、よい行いが見つかれば随喜し、増していくよう決意を確かなのにしよう。悪き行に気づいたなら懺悔しよう。そしてこのような悪しき行為により自分が苦しみを味わっていることをよく考え、このように繰り返していては将来も苦しみを得ることをよく考えよう。そしてよりいっそうよき心を育むように努力しよう。
日々実践し、努力を増していこう。
そのような日々の努力によって自分を進歩させていくことが出来ます。
希望をもって。
心を作り変える
仏陀や過去の偉大な成就者たちのの教えによって鍛え、作り変えていくことが重要です。
心の訓練の修行が、私たちの思考に根本的な変化をもたらし生き方を変化させていきます。
主には自己の放棄ですが、これは自己執着とそれにもとづく自己愛着を克服していくことです。
自己愛着が他者の気持ちを理解する妨げとなり,私たちのものの見方を、偏狭なエゴの視点に押し込めてしまいます。このものの見方を変化させることにより、普通私たちが持っている利己的な人生観を利他的なものに変えようとするのが正しい心訓練です。
常に、ポジティブな態度、思考、ものに見方を育て、ネガティブなものを弱めていく。
愛と慈悲を育てていく。
これは日々の実践と努力がなければ達成できないことでしょう。
しかし達成されれば、幸せで満ち足りた存在なるでしょう。
利他の心
苦しいのは自分の悩みばかり考えているから
他人を気遣えば視野が広がり、自分の問題が些細なものに思えてきます
自分だけが幸せになることを考えてはいけません
この地球にいきているすべての生き物たちを心から慈しみ、互いに愛し、愛されることで、私たちは生かされているのだから
腕と足は別のものです
しかし足に何か不具合が生じれば、自然と手が降りて助けに行きます
同じように、この社会の中で不具合が生じたら、
私たちはたすけに行かねばなりません
なぜかって
それは体の一部だからです
私たちの一部だからです
ダライ・ラマ14世
本当の幸福
本当の幸福は、
自分自身や親しい人々という限られた対象の幸せを願う心からもたらされるもではなく、
生きとし生けるものすべてに対する愛と慈悲の心を育むことから生まれてくるものなのです。
ダライ・ラマ14世