完璧
この世界が、本当に、百パーセント、何の例外もなく、神の意志によって成り立っており、
神は真に、百パーセント、我々を愛してくださっているので、
この身に起きることはすべて、百パーセント、完璧であると、
真に確信することができるようになるまでは、
我々には不安や恐怖や失望や落胆がつきまとうようだ。
我々は無知なので、すぐにエゴの方をとってしまう。
自分で作った苦楽の檻に、目の前の現象を閉じ込めるな。
現象は神の愛なので、すべて完璧。
問題はこちら側の心。
これを真に受け入れるには大変な勇気が必要だが、
そのための訓練、手ほどき、リハビリを、
神は毎日、わにほどこしてくださっている。
この目が再び、神の姿を見ることが出来るように。
この体が再び、神の道具としてはたらけように。
ヨーガスクールカイラス発行 松川慧照エッセイ集より
慈悲を育てる
心の平安を最大限に得るには慈悲と慈愛をそだてることが必要です。
他者の幸せを思いやればやるほど、自分のの幸福感も大きくなります。
他人に対して親愛のこもった優しい気持ちを持てばおのずと心が楽になります。
他者を慈しむ慈愛の心を育み、自分のことのように他者を大事に思うことに慣れて
いくこと、これは修行者だけでなく人生の成功の秘訣です。
仏陀教え
世尊はこう言われました。
「どんな悪い行いもしてはならない。あらゆる善行を積み、完全にあなたの心のあり方を変えなさい。」
私たち誰もが苦しみを望まず、幸せを望んでいます。
苦しみは悪い考えや行いの結果であり、幸せは善い考えや行いの結果です。しかし、言葉や態度を変えただけでは、悪行をなくし善行を積むことはできません。
心のあり方を変えることによってのみそれは可能なのです。
日々の生活の中で、悪い思いや感情を律し、よい考え方を育て実行していくことで、真の幸福が得られます。これはあっという間に結果が出るものではありません。何年にもわたる努力と忍耐が必要だと覚悟する必要があります。でも励み続ければいつか必ず到達します。しかし取り組まなければ、果てしない輪廻を繰り返すのです。
心をおさめる
心は、捉え難く、軽々とざわめき、
欲するがままにおもむく
その心をおさめることは善いことである
心をおさめたならば、安楽をもたらす
ダンマパダ
訓練された心
日々善い心を育む。心を訓練すること、悪い心を減じ善い心を増いていく。
仏教には心の訓練の実践的な教えがあるが、実際エゴに引きずられてなかなか難しい。どうすればよりよく実践できるか日々考えている。
入菩提行論には訓練されていない心は狂象のようだと表現されている。うっかり解き放ってしまうならあらゆるものを踏み潰すだろう。間違った心の衝動を抑えられなかったがために生じる害や苦しみは、象の引き起こす被害よりはるかにひどい。ものを破壊するだけでなく、いつまでも消えない苦しみを他者にも自分にももたらすのです。ですから必ず心を制御せねばなりません。
破壊的な感情や考えに強くとらわれているときは心にはそれしかないと思ってしまいます。自分の心を正しく観察し、自他を害する思いにしっかりと気づく必要があります。
訓練には月日がかかります。悪しき心の及ぼす害をしっかりと考え、悪しき心とたたかう決意をし続けたならば、汚れた心を浄化し、清き心を作り上げることができるはずです。
自分を鼓舞し、修行道をひたすらに進め。