幸せ
人生で一つだけ決まっていることがある。
それは必ず死ぬということ。
それはいつ来るかわからず、
そして仮に長生きしたとしても、数十年という短い時間しかない。
その残された短い時間を、どのように生きたいのか。
みんなの幸せのために生きたい。
あるいは、ただ純粋な主の道具となりたい。
そう思える人は、幸せな人だ。
そこに答えがある。
ヨーガスクール・カイラス発行『松川慧照エッセイ集』より
花のように
決して過去に心を残さない。
一瞬前にも心を残さない。
常に新鮮な意識で世界をみる。
わざわざ過去を回想しない。リピートしない。
もちろん、自分の心を高みに向けて鼓舞するような、神聖な意識や教えは、ひたすらリピートする。
その新鮮な心の土台の上で。
その上で次に起こることはすべてお任せ。
この人生すべてが、神への供物。捧げもの。
野に咲く花のように。
風に吹かれても人に踏まれてもただ捧げものとしての人生を気高く生きる。
ヨーガスクール・カイラス発行 『松川慧照エッセイ集9』より
少なくともかなり
他者の批判をやめる。
他者のアラ探しをやめる。
他者を傷つけることをやめる。
他者への攻撃をやめる。
すべての他者に幸福を与える。
自分が批判や攻撃されたり、誤解されたりすることを、カルマの浄化として喜ぶ。
自分(エゴ)を守らない。
自分(エゴ)を傷つけられることを恐れず、エゴの破壊のチャンスと受け取り、教えによって苦しみをい昇華する機会とする。
自分を守るために言い訳をしない。
自分を守るために他者を否定しない。
ただひたすら、理想を追求する。
常に心を、広大なる、心髄なるものに置き続ける。
そこには笑顔があり、歓喜がある、あの場所へ、心を置き続ける。
人々は無責任に様々なことを言う。
ただ神やブッダが分かってくれればいいと考え、
逆にいえば神やブッダの意に沿うように、正しい思い・言葉・行為を保つ。
ただひたすら、理想通り生きる。
このようにするならば、
少なくともかなり幸せになるでしょう。
ヨーガスクール・カイラス発行 『松川慧照エッセイ集10』より
幸福を与える幸福
人にとっての幸福というのは、
他者を幸福にすることだと思う。
本当に他者が喜んだり、
成長したり
真の幸福をつかんでいく
そのために生きるのが
最高の幸福
そうじゃないという人もいるかもいしれないけど
他者が幸福になるのは嫌いだという人もいるかもしれないけど
それはたぶん、相当錯覚に陥っているだけで
本当のところは、誰もが
みなの幸福を願っていると思うんだ
錯覚の上に錯覚を重ねるから
愛というものも執着になり
慈善といっても偽善になってしまう
だからそれらを解くには多くの修行が必要だけど
最後の答えだけをいってしまえば
他者に幸福を与えることこそ、最高の幸福
それが我々の心の本音だと思う
ヨーガスクール・カイラス発行 松川慧照エッセイ集2より
愛
愛を通して全世界をあなた自身のものとせよ。
のけ者が一人もいないように、敵が一人もいないようにせよ。
自己中心性がないようにせよ。
そして敵というような異質な観念は追い払ってしまえ。
全世界を愛によって一つになるようにせよ。
スワミ・プレーマーナンダ
ヨーガスクール・カイラス発行松川慧照エッセイ集9より