心をおさめる
心は、捉え難く、軽々とざわめき、
欲するがままにおもむく
その心をおさめることは善いことである
心をおさめたならば、安楽をもたらす
ダンマパダ
他者を慈しむ心
他人に対して愛や優しさを持つならば、
それは他人を幸せにするだけでなく、
自分自身の幸せや平和をも育みます。
他人を思いやって行動するとき、
私たちの行動は
おのずとよい方向へ向かいます。
なぜなら、心が愛で満たされているときは
悪いものが入り込む余地がないからです。
朝起きるたびに
「今日はもっといいことをしよう」と決意し、
寝る前に一日を反省する。
その積み重ねで、前向きな精神状態に変わっていくことができます。
ダライ・ラマ14世
利他の心
苦しいのは自分の悩みばかり考えているから
他人を気遣えば視野が広がり、自分の問題が些細なものに思えてきます
自分だけが幸せになることを考えてはいけません
この地球にいきているすべての生き物たちを心から慈しみ、互いに愛し、愛されることで、私たちは生かされているのだから
腕と足は別のものです
しかし足に何か不具合が生じれば、自然と手が降りて助けに行きます
同じように、この社会の中で不具合が生じたら、
私たちはたすけに行かねばなりません
なぜかって
それは体の一部だからです
私たちの一部だからです
ダライ・ラマ14世
本当の幸福
本当の幸福は、
自分自身や親しい人々という限られた対象の幸せを願う心からもたらされるもではなく、
生きとし生けるものすべてに対する愛と慈悲の心を育むことから生まれてくるものなのです。
ダライ・ラマ14世
あたたかい心
日々の暮らしにあたたかい心はかかせません。
お互いを思うあたたかい心があれば、平和な空気がそこにはあります。
でも、誰かが怒ると、すぐにそれは消えてしまいます。
おいしい食事や豪華な家具に囲まれていても、平和な空気はもうそこにはありません。
ですから、ものよりも、あたたかい心の方がずっと大切です。
ものは必要ですし、大切ですが、正しく使わなければ意味がありません。
すぐれた頭脳に、あたたかい心を結び合わせることが必要なのです。
そういう時代に私たちはいきているのですから。
ダライ・ラマ14世