実践奇跡のコース 私は体ではない
肉体そのものを「自分自身(本質)」だと勘違いすると、肉体を維持し、守り、飾ることが人生の「目的」になってしまいます。
若さ、健康、容姿、安全、快楽などを「失わないように」と常に考え、
他者の肉体と自分を比較して、勝った負けた、羨ましい、不快だと一喜一憂する……そんなことを繰り返し、いつの間にか執着をさらに増してしまっている。
そして、病気や老い、死を「自分の敗北や存在の消滅」のように感じて強い恐怖を抱く。
肉体という「変わりゆく脆いもの」を守ること自体を人生の目的にしてしまうと、心は常に緊張し、恐れから解放されることがありません。
奇跡のコースでは肉体を「目的」ではなく、「手段」としてみます。
あなたの本当の正体は「傷つくことのない光(スピリット)」であり、肉体は「この夢の世界で愛や光を表現するために、一時的に着ている服(または通信ツール)」に過ぎないと見るのが、肉体を「手段」にする生き方です。
例えるなら、スマホは大切な連絡(愛の伝達)をするための「手段」であって、スマホ本体が「あなた」ではありませんよね。バッテリーが減ったら充電し、壊れたら修理しますが、スマホの不調で自分の存在価値が脅かされることはありません。
愛と許しを届ける「道具」になる
肉体という目に見える形を使って、目の前の人に優しい言葉をかける、微笑む、手差し伸べる、静かに寄り添う。そうやって「聖霊の愛(真実)をこの世界に表現するためのツール」として肉体を使います。
目的と手段がひっくり返るとどうなるか?
肉体を「目的」から「手段」へと一歩ひくだけで、世界の見え方がガラリと変わります。
「身体の調子が悪いな」と思っても、「道具のメンテナンスが必要だな」と穏やかに手入れをするだけで、魂まで傷ついたり落ち込んだりしなくなります。
人間関係も「肉体という手段を通して、お互いの内側にあるひとつの光(スピリット)を確かめ合う時間」になります。
あなたは肉体そのものではなく、肉体という楽器を使って、この世界に愛と平安の音色を響かせている演奏家(スピリット)です。
「あ、また肉体を目的(自分そのもの)にして守ろうと焦っていたな」と気づいたら、ただ心の中でこう思い出してください。
「肉体は私自身ではなく、愛を表現するためのただの手段(道具)です。聖霊、この道具を今日どう使えばいいか、あなたに委ねます。」
これだけで、肉体という狭い枠組みから解き放たれ、本来の広大な平安へと戻ることができます。